地産池消ここにあり

わたしたちが扱う「古材」は究極の無垢材とか言われたりしますが、
その要因のひとつに、よく乾燥した「良質な国産材」という側面があげられます。
かつては、裏山の木々を、何年も自然乾燥して、熟練の大工が、
その性を活かしきり、一棟の民家をつくりあげました。
その土地に育った木々は、あたりまえですが、その土地の気候にあっています。
そしてまた、次代のために、きこりが木を植える。そんな循環がちゃんとあって。
しかもそれは、そんなに遠い昔のことではありません。
経て、工期の短縮、外材の到来を受けて、どの業界にも地産池消の心意気は
風前の灯です。
だけれども、そんなことはない。ちゃんと受け継がれているのです。
以下にいくつかの事例を。
わたしたちが「古材」を扱うのも、兵庫に育ち、兵庫で守られた木材を
また改めて、「兵庫」で使う、活かす。そんな「地産地消の気概」もあったりするのです。
<炭を焼く>
太閤秀吉の頃より、菊炭と呼ばれ名声を博した、良質な炭づくり。
<木臼を彫る>
少し前に、養父市にある岩崎という谷の村に、きこりワークショップに参加。
実際に桧の大木を切り、自然の強さや、こわさ、そして、やさしさを学びました。
その時にわたしたちを、もてなしてくれた才木さんは、郷土の技を受け継いでおられます。
ケヤキ丸太を磨いて、きれいな木臼をこしらえています。
その出来栄えはもちろん、その仕事ぶりも、なんとも誇らしいかぎりで。

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