Sさんの家 棟上その後

お天気にも恵まれ、雨仕舞いを急いでいます。
この「仕舞う」という表現、建築の各工程で使います。各職方、職人ひとりひとりが綺麗に仕舞ってくれることで、その集積としての建築が美しく昇華するわけです。
雨や風から、住まうひとや、その営みをまもる家。その家を仕舞うための野地、屋根しごと。
例えば、本願寺や姫路城みたいな屋根の葺き替えに際しては、そのしごとを施すために、またその上に仮設の屋根をつけたり。
またその上に…てことはありませんが、お天気と相談しながらの養生の大切さがここにも。
このあと瓦やさんが入ります。瓦葺き。この瓦を葺くという表現が専門的なのか、うちの瓦やの若社長が縁談の際「瓦ふいてますねん」と言うと先方が「瓦拭いてるんですかーそんな仕事もあるんですねー」みたいなことになったりするそうです…
空への抜けを、垣間みることができるのは、軸組工法ならではの景色。

↓主要な境界には、ちゃんと養生シートを。

↓野地の下地の化粧 垂木も、ほれぼれ赤杉。

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