あれから26年。

建築や土木などの人為が、地形や風景を遮るために使われる世界。そうではなくて、建築は透けるようにつくり、地域固有の素材を纏わせる。土を掘り、建築する行為の禊の意味も込めて、掘った土を庭に築山にして、元の地形に戻す。

そこに、自生の在来種の苗木を樹々や植える。少なくとも硬い舗装で蓋をすることなく、土を見せるに留めることで、緑が戻ってくる。

かつての里山集落のように、人の営為が、地形や風景の一部になるような、風土と暮らす木の家をつくっていきたいのです。

あれから26年。大人になった私たちは、変わらない、つづく原風景を残せているだろうか。こどもたちが将来、四半世紀を振り返ることができるような。

どうか明日が、穏やかでありますように。

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