居心地のごちそう『外を内に』


紅色のつぼみが、花を咲かそうとしています。
大塚工務店の店先にある梅の木の写真です。
かくいう当店の住所は「町」でありまして、
名詞やパンフレットなどの桜の文字は、桜色に染めてこしらえたりしています。
さて、季節を住まいの中に取り込もう!という考え方があります。
外と中の境界としての縁側(半外部といったりします)は、あまりにも有名ですが、
それは、又の機会にゆずるとして、今回は建具のお話など。
すりあげ障子というのをみなさんはご存知ですか。
あるいは、雪見障子といったほうが、わかりやすいかもしれません。
障子の一部(よくあるのは下半分)が持ち上がり、
奥の景色がみえるという。
そこには、ガラスがはめこんであり
雪景色もきれいにみえると。
内縁と、和室の取合に多くみられる建具ですね。
部屋の温度を、その開け閉めにより調節できる戸(障子)。
部屋にいて、そとの季節を、眺むることのできる窓。
よく考えるとこれ、戸(障子)と、窓、ふたつの用途があわさったものなのです。
そこで、考えました。
なにかを飾れる額。
小物を収納する扉。
このふたつをくっつけよう!
そして、そして、飾れる小扉をしつらえました。
実はこれ、食べものやさんを設計した時に、食品の写真を
飾れる収納扉として、考案したもの。
なにかを飾れるのなにかに、落葉や、季節の花を押花にして
封じこめると。。。
季節をつかまえた、粋な小扉になりました。
『居心地のごちそうを愉しむ工夫』
収納や使い勝手という、機能面を考える工夫も、もちろん重要。
_されど
せっかく、四季のある島に住むのなら
そこでの、極上の日常を、お手伝いをするのなら、
そのなかに、そとのキレイを呼び込もうと思ったりしているわけです。
けど中身は、爪きりとか、耳かきとかだったりするんですけどね。

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