「未来創造企業」に認定されました。

短期的な経済合理性の追求ではなく、本質的な企業の在り方(社会課題解決)を目指して、事業を再構築する。大塚工務店は、この度、持続可能な事業者としての在り方が評価され、「未来創造企業認定」を取得しました。

未来創造企業とは…

「本業を通じた継続的な社会課題の解決」を事業目的の第一に掲げ、その実践により社会の価値や人々の幸福度を向上させ、よりよい社会を創り出すだけでなく、実践の結果生まれる利益を適切に分配・再投資することで企業の持続的な発展に努める企業」です。

未来創造企業の推進を図ろうとする意欲のある中小企業を、一般社団法人日本未来企業研究所が「SSC(サステナブル・ソーシャル・カンパニー)未来創造企業」として認定する制度です。」

私たち大工が、これまでも、そして、これからも掲げつづけるテーマが、「流域思考(山から海へと繋がる大局観)の醸成」です。

山と海は、空で繋がっている。

海が雲をつくり、雲がつくる雨が、山に雨を降らす。雨を吸い上げて育つ樹々は、葉を落として土と大地を育む。肥沃な土壌を通り抜けた雨水は、川へと至り、水性動物の生きる場所をつくり、時に浸透し、時に水をたたえて海へと至る。

そしてまた、この空と、海と大地の営みは、綿々と続く。

この時、森の木は、光合成をして二酸化炭素を吸収して酸素をつくる。光合成機能は老齢木になると衰え、人工林の割合は過半を超える。里海同様、人がつくった里山は、放っておいても元に戻らない。人が入り続けることで、CO2を削減し、洪水を防ぎ、川下のまちを守る。

その過程で、生産目的として植樹された杉檜を全うに活用し、跡地を植林し、未来につなぐ持続可能な林業を皆で見守りたい。そんな対局感を川上の民だけでなく、川下に住み暮らす人々も共有する。

私たちの大好きな海は、海の水は、酸性化していると言います。それは、二酸化炭素を吸収し続けた結果、もはや、その余地がないほどに至る事実に由来しています。海だけでなく、街だけでも、原だけでもなく、森や山から海までを、あらゆる境を越えて、一気通貫で考える。それが、答えだと思うのです。

海なし県が存在するように、海なし市や、山なし市も存在する。けれども川は流れている。河川のみ図示するだけで、輪郭はなくとも日本地図を描かれると言うほど、我が国には、たくさんの川が流れていて、流域ごとに文化を形成してきた。明治期に官僚が机上で引いた国境ではなく、その流域を想い描き、業の境も超えて、対局感を取り戻してほしい。

木の家つくりの過程において、そのことは、滞りなく派生するし、それにより住居や故郷への愛着にも繋がる。上杉謙信は、武田信玄に塩を送り、信玄は謙信に味噌を返したのである。

山と海は、空と水で繋がっているのです。

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