謹賀新年2015

歌敷山Hさんの家|設計施工大塚工務店
その地には、思い出の沢山つまった大きな邸宅がありました。建て替えに至ったその訳は、ご夫妻の穏やかな暮らしが宿る小さな終の住処を同じ場所に建てること。想いを引き継ぐために、旧家の部材を古材として積極的に再利用しました。
写真はその二階。近くに住むお孫さんたちがいつ来ても自由に走り回れるようにと設えた仕切りのない板間。中央には旧家を支えた丸太の梁を少し削って大黒柱として据え、奥には縁側にあった障子を切り込みました。照明や階段の手すり、床の間の板、その多くを継承し温故知新を体現した暮らしは、初めての新年を迎えるのでした。

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