居心地のごちそう『そのヒントは』


夏休み、九州に行ってきました。そして博多の屋台へ。
太陽もその陽射しをやわらげる頃、川辺にて赤提灯といきましょう。
体温を、少し下回るくらいの緩い
外でごはんを食べると気持ちいいですよね。
そんな居心地のよさを呼び込む仕掛けが、
の通り道が、日本の住居には備わっていました。
通り庭や坪庭、そして縁側。
庭木で冷やされた風と、深い軒のつくる陰が、
穏やかな落ち着きを呼ぶのでした。
これらを半屋外とか、半外部とする考え方があります。
内部と外部の間。気候、景色、気配、そんなものの緩衝帯。
衣服と同じように、調節機能をもったそれは、日本の四季に順応する術でもあったのでしょう。
曖昧模糊(あいまいもこ)ということばがあります。
ゆるやかに仕切るということ、これが気持ちいいを
住まいにとりこむヒントのひとつだと考えています。

因みに。この度の、この旅。
ご当地球団オリックスバファローズの応援に福岡ヤフードームへいくこと。
これが第一の目的。野球大好き幼なじみに誘われて。
ぼくはこの<わざわざ>がわりと好きだったりします。
ひとつの美術館のために<わざわざ>金沢にいくとか。
映画館に足を運ぶのも<わざわざ>非日常を味わいに。
一方で、録画してあとから見るビデオとか。
トイレに行ってる間に見逃したところを見れるテレビとか。
そういう<わざわざ>はあまり。
それはそれで縁がなくて、それでも再放送かなんかで巡り合えたりする。
そんなのがいとおかしだと思ったりするのです。
みなさんこだわりの<わざわざ>はどんなですか。

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