日本より、椅子に座るくらしが古くから定着している西洋の人々は
マイチェア、マイソファをもっているそうです。
色や形を無理に統一せず、それぞれのカラーの椅子が並ぶリビングとか。
それくらい、とはいかないまでも、そんなふうに、
こだわってみた事例のひとつが今回紹介するお風呂の椅子。(上の写真)
従来は25センチのものをすこし背を高くして35センチにしたそうです。
キリンやゾウからしたら、そんな10センチが、という数字ですが、
いやいや、わたしたちヒトにとって、この寸法差はおおきいようで。
シャンプーも楽々で好評の様子。
「少しの工夫で、大きな変化」の一例です。
現在この椅子はクリナップ(水まわりメーカー)さんのユニットバスに
標準でついてくるそうですよ。
お風呂をイスから考える。そんなことがあってもいいのかもしれませんね。
そして、下の写真は、夏の九州旅行の際の電車の天井。
丸い吊り輪。握るところ以外も丸いですね。
満員でもみんなが安全に乗車できるよう考えて、行き着いた先がこの円形
だとしたら、これは機能美。きれいにわざわざデザインしたのではなく
必要とされる機能をみたした構造は美しい。
川や海を渡すつり橋が優雅なのは、そのせいなのです。
- ホーム
- BLOG
- +コラム/工夫の作法
- 工夫の作法 『発想は自由だ』