工夫の作法『踊る!トイレット』


踊っているように見えたのは、その腕が、阿波や琉球のそれのように
高く掲げられているからだと思うのです。
その正体は、ナショナルのアーム付トイレ。
ソファでいうところの肘掛けがついているのです。
そんなん余分やとか馬鹿にしてたのですが、座ってみてその気持ちは一変。
すごく体が安定します。少しの時間、されど、毎日その少しを過ごす時間を快適に。
これを僕らは「極上の日常」とよんでいます。
トイレなどの住宅設備は、各メーカーが日進月歩で開発しています。
工夫して、大工が造り付けることは、もちろんのこと、たくさんの既製品の中から
ひとつを選んで採用するのも、たいせつなこと。
楽しくておもしろいもの
使いやすくてお求め安いもの
長く使えるスタンダードになり得るもの
それぞれに、「オススメ」を探して日々、目を光らせること
これも大事なお仕事のひとつなのです。
おしつけでなく「こんなのないかしら」に答えられるように。
奥に見えるクネクネ手すりは、人間工学にもとづいた形状。
L型手すりの代替品。カクカクばかりじゃつまんない
そんな方にもオススメの隠れた銘品です。

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