先日、屋久島新庁舎での「屋久島の森と生きる」共同宣言、並びに「屋久島の森と生きる」森林保全と木材の普及等に関する協定を結ぶ〝調印式〟に参加してきました。
新庁舎の落成式を兼ねたこの式典は、川上すなわち林産地としての屋久島と、川下すなわち街をつなぐプロジェクトのキックオフでもあります。
↓右側がひょうご木づかい王国のメンバーでもある仕掛人の山本太郎さん。
島内に、島の素材を島の人の手でつくる産業を興すローカルエコノミーをまず実践する。時を同じくして、全国各地で展開するローカルエコノミストが協働して、あるものを活かしながら、ないものを補完し合う。
そんなことで、兵庫代表として、私も県産木材の活用を実践する〝ひょうご木づかい王国学校〟の看板を背負い、馳せ参じました。
具体的には島とその生産者と、業務提携を果たし、「やくいた」と呼ばれる類まれな性質を抱く屋久島の杉を床材などに活用していきます。「やくいた」の歴史は古く、100年耐久する屋根材として、薩摩藩に年貢として納めていたそうです。今では、新規伐採が認められていない原生林の屋久杉と区別するために、持続可能な屋久島の人工林を活用するための呼称として使われています。
ちなみに、この「やくいた」は屋久島共同宣言の参画企業にしか扱えない逸品となります!
その後は、通称やくいたの製材所を見学し、作業バー&作業バーへキューとなりました。
名物のトビウオも頂きました!
屋久島の杉を、ちゃんと島内で生産加工して地元に根ざした産業とした上で、本州の杉にはない類い稀な〝ええとこ〟を全国の志を同じくする工務店が、それぞれの木の家の素材に活用するプロジェクトです。