土中環境、という指標。

週末は、熱海市伊豆山の土石流の被害で
報道は埋め尽くされていました。

犠牲になられた方のご冥福を
心より、お祈り申し上げます。

敬愛する造園家の高田宏臣さんが、
事故の根本的な要因を紐解き、
啓発されています。

現地を踏破してのレポートは
下記より。

緊急報告 熱海市伊豆山土石流~その発生プロセスから見えてくること

高田さんとは、著書「土中環境」の
発表と、同じ時期にあった講演会を
きっかけに、土に対する見方を、
改めるきっかけをつくってくれた
恩人のようなひとのです。

今まで感じてきた、土に関する
違和感を、経験と実践を軸に
わかりやすく記した本は、
目から鱗でした。

『土中環境』7刷が決定いたしました。

寄稿には、仮説も含まれていて
全ては真実という訳ではありません
が、だからこそ、実践者として
仮設の裏付けを図る姿勢は、

いわゆる研究者とは、一線を
画しています。

私たちがつくるような、木の家の
庭の造園を担っていた高田さんですが
今では、より大きな国土保全とも
言うべき、ステージに活動を
移されました。

私たちも目指す、街に雑木を再現する
手法は、当時から着目をされていました。

例えば、東京の先輩工務店である
田中工務店さんの実例も素晴らしい。
たった30センチの隙間が、森に。

ポット苗と土中環境(2020.6.6)

人は、目で見えないところには、
中々心を寄せることが難しい。

けれども、腰が痛いからといって
患部だけをケアーしても、治らない
と言ったことは、よくある話です。

そこに生えている樹々の下、
地中、根っこがどうなっているのか
そんな断面に想いを馳せて、
大地のことを、
時々は考えてみませんか。

かっての、土葬という営みでさえ
故郷の持続可能な在り方に、繋がっていた。
そんな大局観を、高田さんは
教えてくれます。

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