湖畔の小さな家|haus T@稲美町
湖畔に建つ小さな木の家です。私たちの住み暮らす播磨には、たくさんの溜池があります。温暖でとても住みやすい故郷ですが、雨降りが少ないという事実を受け止めた先人たちの知恵です。そんな地域固有の風景を、湖畔に見立ててつくりました。朝晩移りゆく水辺を愉しむ暮らしのために。
播磨の原風景のひとつでもある溜池、たかが池、されど池ってことで湖畔に見立て、木の家から水面を眺めれば、水鳥をはじめ、水場には固有の生態系があり、鏡のように空を写しとる風景は、心を穏やかにしてくれます。建築も水と同じように、水平をつくる軒先の意匠が大切ですね。
鏡面する水場は、二階のセカンドリビングからの借景となり、バルコニーの水平の格子が、穏やかに喧騒を避けてくれます。
水面に映るわが町の景色。それこそが、播磨固有の原風景。外を豊かなものと捉えたら、途端に空が抜けて見えたりします。あなたの窓からは、どんな景色が見えますか?
ちゃんと木の家だとわかるように建てよう。
@播磨の風土と暮らす木の家(播磨町)