本日は建築吉日、加古川市にて3軒目を数える平屋の木の家の地鎮祭でした。様々な祭事が失われつつある中、今日の日の機会に恵まれたこと、それだけで素晴らしい。そして、祭事はその全てに意味がありますと続いた宮司の言葉に、心が洗われました。節目を大切にしましょうという子供達へのメッセージ。
集落を切り取る道路と、芝生のテラスとなる庭を、柔らかく仕切るために、石垣と土塁をつくります。播磨の風土と暮らす木の家らしくあるために。
写真は、香川県に今年竣工した菅組さん施工の木の家です。建築を敬愛する建築家堀部安嗣さんが設計し、土塁を含む造園をランドスケープデザイナーの田瀬理夫さんが担いました。おふたりとは里山住宅博で協働させて頂き、今も尚、多くを学ばせて頂いています。(ちなみに、現在その田瀬さんと一緒に、明石市荷山町にて里山のある街角と呼ぶ小規模分譲を計画しています。)
土塁は芝で覆われていて次第に緑が濃くなり、周辺に植えた苗木が育つに連れて緑の雲をつくるという構想です。これに着想を得て、木塀や生垣の仕切りとは別の方法で、平屋がつくる水平ラインと呼応するように、田畑の広がる集落を縁取ります。乞うご期待。