古材、立てました


神戸の白川にある、築250年の由緒正しき古民家から輩出された
洗練の古材を用い、皆様に古材のよさを体感してもらうギャラリー
を、目下、こしらえ中であります。
ギャラリー自体が、築80年くらいの町屋のリフォ→ムで、
昨日、もともとの独立柱の変わりに、ふとーい古材を建てました!
直径30cm~40cmの松丸太。
舞の海のお腹廻りくらいはある、太っ腹です。
長さ7mの、松の太鼓梁を、半分に切り、柱に転用しました。
“太鼓”とは、太鼓のように、丸太の背中と、お腹を真っ直ぐにおとした形状をいいます。
“梁”とは、柱と柱を繋ぐ、横架材です。
特にこの梁は、民家の吹き抜けに位置した化粧材。つまり魅せる材でした。
その主役ぶりをちゃんと評価して、大黒柱的位置づけとしました。
かつての大工さんが、下から見上げた時をイメージして、きれいに手鉋(てがんな)
をかけた、下側をよく見える方に向けました。
“木どりと”と呼ばれる、木の癖を読み、長所を伸ばしてあげる目利きも重要です。

↑もともとの木の癖や、かつての大工さんの手仕事も、リスペクトしながら、
新たに、仕口(凸凹)をこしらえます。よく乾燥して”カチコチ”なので、大変!

↑写真に映っていませんが、四代目も加わり、四人がかりで。よいしょ、よいしょ。
最後に、込栓を打ち込みます。もとのダボ孔をそのまま使いました。

↑スポーツマンの引き締まった肉体美のような、木肌。神殿の柱のようにも。
打ち込んだ込栓が「ピノキヲみたやなあ」とは、大工のひとこと。
無駄な脂をそぎ落とした、筋肉マンの腹筋が、割れてムキムキなのと同じように、
長年にわたり、民家を支えた古材は、よく乾き、引き締まっています。
木にとって、この乾燥は非常に重要で、樹齢(山に生えていた年数)と
同じ年月が経った頃、その強度は円熟点に達すると、言われています。
私たちが、扱う無垢材=本物の木材は、古材をはじめとして、その歳のとりかた、
経年変化に趣きがあるのが、最大の特長です。ワインのそれのように、何年もの
というような、お話にもよくなります。
それこそ、わたしたちがめざす「モノから、コトへ」へのシフトなのです。

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