木、きわだつ

木づかい運動事務局より、送られてくるメールマガジン
「木づかい友の会通信」の新着25号に、おもしろい記事が
載っていました。木のポテンシャルはやっぱりすごい。
ということで、少しご紹介します。
…前略…
●他に類を見ないほどの保存機能を持つ校倉(あぜくら)
正倉院のすばらしさは、収蔵されている宝物が、一度地中に埋蔵され、発掘された出土品ではなく、当初から世に愛玩されて、今日まで大切に伝えられてきたことです。繊細な細工や染織も、鮮やかな色と形を失わず残っています。薬や香料は今でも効能を保っていると言われています。校倉でつくられた正倉院の保存機能がいかに優れているかがわかります。これほど優秀な倉庫は、世界でも正倉院をおいては他にはなく、正倉院は「世界の宝庫」と言われています。

●校倉(あぜくら)は檜(ヒノキ)、宝箱は杉(スギ)
ところで、校倉づくりは檜の部材で作られています。強度とともに風雨や腐食に強い檜が宝物を守ってきたのです。やはり檜は世界最高レベルの優良な木材であるとうなずけます。
さらにもう一つ特筆すべきことがあります。それは、宝物は杉の唐櫃(からびつ)〔=宝箱〕に入れられて保存されてきたことです。杉には、調温作用、調湿作用はもちろん、オゾンや二酸化窒素など宝物を劣化させるような物質を吸着してしまう機能があることが、最近になってわかってきました。
奈良時代には科学的な裏付けとはいきませんでしたが、人々は経験によって木の性質を見極め、上手につき合ってきたのでしょう。
●人間も木の空間では心地よい
実は、人間も木の空間にいると、癒されたり、インフルエンザにかかりにくくなったり、ダニやカビを寄せ付けず、気管支ぜん息やアトピー性皮膚炎などにかかりにくくなったり、乳がんによる死亡率が低下したりというような、科学的なデータが近年発表されています。
人間も正倉院の宝物と同じように木に囲まれて生活していれば、健康で美しく、いつまでも長生きできるのかも知れませんね。
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