花とコンクリート。

当店では、型枠も専属大工が立てる。そう木の家を建てる大工さんが、基礎からつくっている。

その平屋計画の隣には桜の庭があって。借景の的にさせて頂いている。今日は基礎のコンクリートを打つ日。散り際の花びらが、土間を押さえる左官コテの近くに舞い降りる。

「桜の押し花やな」厳しい目で毎日の工事を見守るお父さんの深いシワが、今日だけは少し穏やかに見えた。春とは本来、風流なものなのだ。

諸々気をつけながら、木の家つくり、重ねています。

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